競馬で馬連を買っていて、
「当たっているのに資金が増えない」
「連敗が続くと一気にマイナスになる」
そんな経験はないだろうか。
その原因の多くは、予想力ではなく「オッズと点数の関係」を無視していることにある。
本コラムでは、私が実際に相談・検証を重ねてきた
朝オッズ理論について、
条件戦・特別戦・重賞・ハンデ戦それぞれに分けて解説する。
馬連投資で最も重要なのは「的中率」ではない
まず大前提として、馬連は
的中率10〜15%前後が現実的な券種である。
3頭BOX(3点)
4頭BOX(6点)
5頭BOX(10点)
点数が増えれば的中率は上がるが、
その分だけ必要な回収オッズも跳ね上がる。
ここで無視されがちなのが、次の考え方だ。
点数 × 想定的中率 × オッズ
これが長期的にプラスになるかどうか
この計算を無視して
「当たりそうだから」
「荒れそうだから」
と買い続けると、必ず資金は減っていく。
朝オッズを見る理由
では、なぜ「朝オッズ」なのか。
理由は単純で、
朝オッズは“市場の初期評価”が反映されており、歪みが残りやすいからだ。
直前オッズは情報が出揃い、
過剰に人気が集まりやすい。
一方、朝オッズは
点数に対して見合っているか
期待値があるか
を冷静に判断できる。
だからこそ、
買う・買わないの線引きは朝オッズで行う。
レース別・馬連の最低朝オッズライン
◆ 条件戦(主戦場)
買い目:馬連3点前後
想定的中率:約10%
最低朝オッズ:12倍以上
これを下回る場合、
長期的には回収率が100%を割りやすい。
◆ 特別戦
条件戦よりメンバーが強化され、
能力差が縮まる。
買い目:馬連3点
最低朝オッズ:18倍以上
これ以下は、
的中しても回収が追いつかない。
◆ 重賞レース
重賞は人気が集中し、
オッズが最も歪みにくい。
そのため、
「点数を増やす」のではなく
オッズ基準を上げる必要がある。
買い目:馬連3点
最低朝オッズ:22倍以上
これが、
“参加しても赤字になりにくい最低ライン”。
◆ ハンデ戦(最難関)
ハンデ戦は爆発力がある反面、
点数が増えやすく、資金消耗が激しい。
3頭BOX:朝20倍以上
4頭BOX(6点):朝25倍以上
5頭BOX(10点):朝30倍以上
これを下回る場合、
「当たること」より「削れたこと」を評価すべきである。
なぜこのラインを下回ると赤字になるのか
理由はシンプルだ。
的中率は簡単に上がらない
点数を増やすと必要オッズが指数関数的に上がる
オッズが低いままでは、数回の的中では回収できない
つまり、
オッズが低い馬連を買い続ける=
静かに負け続ける行為
になる。
まとめ
朝オッズ理論とは、
「当てるための理論」ではない。
“負けないための理論”である。
条件戦:12倍
特別戦:18倍
重賞:22倍
ハンデ戦:点数に応じて20〜30倍
この線引きを守るだけで、
馬連投資は驚くほど安定する。
迷ったら、
買う理由ではなく
買わない理由を優先する。
それが、長期的に生き残る唯一の方法だ。
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よろしくお願い致します。